PUSH通知の集客効果

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こんにちは、MGRe分析機能(Insight)の開発を担当している猿渡(さわたり)です。

顧客接点としてアプリが優位性を持つ機能ではPUSH通知が挙げられます。 メールよりも効果の高い反応が即時に得られ、郵送のDMのように大きな費用がかかることもないのでアプリからの告知手段としては重用することも多いかと思います。

このPUSHの効果測定指標として代表的なものでは開封率(配信数に対してPUSHをタップした割合)がありますが、

  • 長い期間でアプリを運用していると休眠ユーザー数が増えてくるので配信数に対しての開封率が落ちてくることになり、反応具合が分かりにくくなってくる。
  • PUSHを目視したけど、端末のPUSH通知をタップせずにアプリを直接起動するユーザー数を捕捉できない。

といった問題がありますよね。

そこで分析チームではPUSH配信日の集客数(日次のアクセス人数)を使って効果を測る時があります。具体的には以下の2つの数字を比べます。

  • PUSH配信日の集客数
  • PUSH配信日直前の30日間移動平均の集客数

実データがあった方が理解が進むと思いますので、今回はMGReのデータを散布図に出力した結果を掲載します。 f:id:MGRe:20220318125508p:plain ※全配信のPUSHのみ、またリリース直後の1ヶ月間は除外

例えば「アプリ番号=10」のアプリの場合、通常(30日間移動平均)は1万人の利用者がいるところに全配信のPUSHを打つと2万人のアクセスが期待できます。どうでしょう、こうして見るとアクティブユーザーへの効果を観察でき、またPUSHをタップせずに目視だけした(でもPUSHの影響を受けてアプリを起動した)人も含んだ数値になるので、PUSH開封率以上に効果を実感できるのではないでしょうか?

なお上のチャートで増加率が低いケースはほぼ毎日PUSHを送っていたので、「集客数の増加率が低い=効果が出ていない」とは一概に言い切れません。配信頻度との兼ね合いで考察することが必要です。

ご参考までに上図のデータでは週あたり全体の平均で1.47回のPUSHを送っていました。週に何回くらいのPUSHを送るのが良いのかについても悩まれる方が多いかと思いますが、そちらについてはまた後日に分析をしてみるつもりです。

今回は、PUSH開封率ではなく日次の集客数で効果を測る方法についてご説明しました。 もし「MGReでこんな分析できるの?」といったご質問を抱いた方はお気軽に弊社までお問い合わせください。 ご愛読いただき、ありがとうございました。